特徴の設定

能力値の違いだけでは職業ごとの違いを出し切れません。そこで設定するのが「特徴」です。この特徴を設定することで、それぞれの職業らしさを出すことが出来るようになります。ここでは、この「特徴」に関する基本的な内容を解説します。

特徴の設定方法

[職業]タブの右側に[特徴]の項目がありますので、ここにある[+]の項目を選択すると、[特徴]ダイアログボックスが表示されます。「特徴」は、このダイアログボックスを使って設定していきます。


[特徴]ダイアログボックスを表示する際に、すでに設定されている項目で△(X)ボタンを押すとポップアップメニューが表示され、そこから[編集]を選択するとその特徴を修正出来ます。[+]の項目を選択すると、新たな特徴を設定出来ます。

基本的な特徴の設定

新たな職業を作成した際には、最初からいくつかの特徴が設定されています。これが基本的な特徴です。まずは、この基本的な特徴について解説します。

狙われ率
文字通り、戦闘中に敵キャラクターのターゲットになる確率のことです。初期値は 100% ですので、基本的には変更をする必要はありません。Trinity には、前衛や後衛といった概念がありませんので、そういった概念を取り入れたい場合は、前衛にあたる職業は 100% のままにしておき、後衛にあたる職業は 50% などの小さい数字に設定しましょう。
命中率
通常攻撃の命中率です。初期値は 95% ですが、これを設定しないと 0% になってしまいますので、間違って削除したりしないようにしましょう。
回避率
物理攻撃の回避率です。基本的には変更せず、攻撃をかわしやすい職業では初期値の 5% よりも大きくしましょう。
会心率
会心の一撃の発生確率です。基本的には変更せず、会心の一撃が出やすい職業では初期値の 4% よりも大きくしましょう。
スキルタイプ追加

その職業が使用出来る「スキルタイプ」を設定します。ここで設定しないと、メニュー画面や戦闘中でコマンドが表示されませんので、いくらスキルを覚えさせても使用することが出来なくなってしまいます。「魔法」が使える職業には[魔法]を、「特技」が使える職業には[特技]を、両方使える職業ならば両方を設定してください。なお、[魔法]や[特技]といったスキルタイプは、名前を変えたり種類を増やすことも出来ます。《→スキルタイプを設定する

武器タイプ装備
その職業が装備出来る「武器タイプ」を設定します。ここで設定しないと、武器を装備することが出来なくなってしまいます。「剣」を装備させたい職業には[剣]を、「杖」を装備させたい職業には[杖]を設定してください。複数の武器タイプを設定することも可能です。なお、[剣]や[杖]といった武器タイプは、名前を変えたり種類を増やすことも出来ます。《→武器タイプ、防具タイプを設定する
防具タイプ装備
その職業が装備出来る「防具タイプ」を設定します。ここで設定しないと、防具を装備することが出来なくなってしまいます。誰もが着られる服や装飾品などを装備させたい職業には[一般防具]を、重い鎧を装備させたい職業には[重装防具]を設定してください。複数の防具タイプを設定することも可能です。なお、[一般防具]や[重装防具]といった防具タイプは、名前を変えたり種類を増やすことも出来ます。《→武器タイプ、防具タイプを設定する
「命中率」と「回避率」と命中判定について

一般的に攻撃を行う際の命中判定は、2 回行われます(いくつか例外がありますが、ここでは基本の話をします)。

まず攻撃する側の「命中率」を使って「命中したか」を判定し、次に攻撃を受ける側の「回避率」を使って「回避されたか」を判定します。命中して、なおかつ回避されなければ、命中、そうでなければ、ミスとなります。

さて、この計算方法でアクターの命中率を 95%、敵キャラの回避率を 5% として計算してみましょう。この場合、実際の命中率は (0.95 × (1 - 0.05)= 0.9025) なので、 90.25% になります。つまり 1 割近い確率で攻撃がミスする計算です。

当たるはずの攻撃が当たらないと、プレイヤーにストレスを与えます。プレイヤーにもよりますが、1 割の確率でミスするのは多いと感じる人がいるかもしれません。

皆さんが実際にテストプレイを繰り返しながら、判断してみてください。《→不具合の修正やバランス調整を行う

「剣士」に基本的な特徴を設定する

これらを踏まえた上で、「剣士」に基本的な特徴を設定してみました。

素早い剣さばきが持ち味の職業にしたいですので、回避率と会心率を若干アップさせ、使用出来るスキルは必殺技のみ、武器は剣のみ装備可能で、防具は一般防具と軽装防具、そして小型盾が装備可能です。

その他の特徴の設定

「特徴」では、他にも様々な特徴を設定することが出来ますので、いくつか代表的なものを解説します。

属性有効度
「炎」や「氷」といった属性を伴う攻撃の有効度を設定します。[炎]80% に設定した時は、炎属性の攻撃で受けるダメージが通常の 80% になります。
ステート有効度
「毒」や「麻痺」といったステートへのかかりやすさを設定します。実際には、ここで設定した数値に加え、そのステートを付加する攻撃の成功率なども影響してきますので、100% に設定したからといって、必ずしも 100% そのステートになってしまうというわけではありません。
防御効果率
戦闘コマンドで[防御]を選んだ際にダメージを軽減する強さを設定出来ます。未設定の時は、[防御]を選ぶと受けるダメージが通常の 50% になりますが、200% に設定した時は、通常の 25% になります。
薬の知識
アイテムによる HP、MP の回復量を強化します。200% に設定すると、回復量が通常の 200% になります。

他の特徴については、ポップアップヘルプを参考にしたり、この後紹介する「キャラクター作成例」を参考にしてみてください。《→キャラクター作成例

TPについて

特徴の中には「TP再生率」「TP持ち越し」「TPチャージ率」というように「TP」というパラメータを扱うものがあります。TPとは、タクティカルポイント(Tactical Point)の略で、戦闘中に行動をとったり、敵の攻撃でダメージを受けたりしたときなどに増加する値で、0~100の間で変動します。TPを消費するスキルを作ることが出来るため、必殺技の作成などに最適です。

「キャラクター作成例」では、TPの設定についても、より詳しく説明します。《→キャラクター作成例

「剣士」にその他の特徴を設定する

「剣士」にも、その他の特徴を設定してみました。[攻撃速度補正]により、ターン内で本来の行動順よりも若干早く行動出来るようにしています。

これで、職業「剣士」の作成はひとまず終了です。

アクターの「職業」を設定、変更する

データベースのアクターにはそれぞれ職業が設定されていますが、それを変更することも可能です。 [アクター]タブに戻り、アクター「テレーゼ」の[職業]を[戦士]から[剣士]に変更した例を示します。

新たにアクターを作成する場合は、このように職業の設定を忘れないようにしてください。