特定の場所を記憶し、いつでもその場所に戻れるアイテムを作る

使うと現在位置を記憶し、いつでも記憶した位置に戻れるアイテムを作ってみましょう。

コモンイベントの設定

コモンイベントは、以下のように設定します。

まず選択肢で、「この場所を覚える」「覚えた場所に戻る」「キャンセル」を表示します。キャンセルボタンが押された時は、「キャンセル」に分岐するようにします。

現在位置を記憶する

選択肢「この場所を覚える」を選んだ場合、赤色の枠で囲った部分のように、変数の[オペランド]の[ゲームデータ]から、マップID、プレイヤーの現在座標を記憶します。


●マップIDは[ゲームデータ]の[その他]から選択可能


●プレイヤーの現在座標は[ゲームデータ]の[キャラクター]から選択可能

記憶した場所に戻る

記憶した場所に戻るには、青色の枠で囲った部分のように、変数で指定した場所に移動するようにします。


●[場所移動]は[変数で指定]が可能

しかし、一度も「この場所を覚える」が行われておらず、場所が記憶されていない場合があります。その時は、マップIDが 0 になっているため、緑色の枠で囲った部分が実行されます。

アイテムの設定

これまでのアイテムと同様、[使用効果]にコモンイベントを設定します。

アイテムの名前や効果は何でもいいのですが、例えば以下のように設定します。

これで、設定は完了です。

ゲーム画面


●アイテムを使うと選択肢が表示される


●「この場所を覚える」を行う前に「覚えた場所に戻る」を選んだ場合……


●「この場所を覚える」を選択


●別の場所で「覚えた場所に戻る」を選択すると……


●記憶した場所に戻れた

注意点

ここで示したサンプルは、あくまで分かりやすさ優先で、最小限の構成を示したものです。このため、このままでは、あまり実用的ではありません。

実用的にするには、各選択肢の選択後に「テレポートしていいですか?」「記憶していいですか?」と[選択肢の表示]で確認を取ったり、シナリオ上テレポートが出来ない時は使用を禁止したりするなどの処理の追加が必要になるでしょう。どんな処理が必要か吟味したうえで、改良を加えてみてください。