中身がランダムな宝箱を作る

「乱数」を使うことで、宝箱の中身をランダムにすることが出来ます。重要なアイテムが入っている宝箱のような一部の宝箱の中身は固定にし、それ以外の宝箱の中身はランダムなゲームというのも面白いのではないでしょうか。

ここでは、そんな中身がランダムな宝箱の作り方をいくつか紹介しましょう。

乱数について

「乱数」とは、ランダムな数のことですが、MV ではイベントコマンド[変数の操作]で、乱数を発生させることが出来ます。

この例の場合、0 ~ 3 の間のいずれかの数値が指定した変数に代入されます。それぞれの数値が選ばれる確率は等しいですので、例えば 0 が代入される確率は 25% となります。

代入される数値 確率
0 25%
1 25%
2 25%
3 25%

このように、発生させた乱数を変数に代入して、その変数の数値によって[条件分岐]させれば、中身がランダムな宝箱を作れるというわけです。

イベント作成例(1)

では、最初の作成例です。ちなみに、[イベントの簡単作成]で宝箱を作ってから実行内容を修正すると、作業効率が高まります。

0 ~ 3 の乱数を発生し、その数値によって[条件分岐]させて、 4 種類のアイテムの中から、どれか 1 種類が手に入るという宝箱です。

それぞれのアイテム入手確率は、以下の通りです。

ポーション 25%
マジックウォーター 25%
ディスペルハーブ 25%
スティミュラント 25%


●どのアイテムの入手確率も同じ

イベント作成例(2)

続いての作成例は、こちらです。

ここでは、0 ~ 4 の乱数を発生させていますが、0 の場合と、1 ~ 4 の場合の 2 つに[条件分岐]させています。

エリクサー 20%
ポーション 80%

このように、それぞれのアイテムの入手確率を偏らせることも出来ます。


●ほとんどの場合はポーションを入手する


●運が良いとエリクサーを入手出来る

イベント作成例(3)

では、最後の作成例です。

300 ~ 500 の乱数を発生させ、その数値をそのまま[所持金の増減]で所持金として入手させています。


●[オペランド]には[定数]のみならず[変数]も指定可能

また、[文章の表示]では、変数の数値を表示する「\V[n]」と、通貨単位を表示する「\G」という制御文字を使うことで、乱数の数値がいくつになっても入手メッセージが問題なく表示されるようにしています。

このように、お金も数値ですから、乱数の数値をそのまま適用させることが出来るのです。


●この宝箱からは、300 ~ 500G 入手出来る