ワープゾーンを作る・改

ここでは、プレイヤーキャラクターが回転してから転送されるという、より本格的なワープゾーンを作ってみたいと思います。

 

イベントコマンド[隊列メンバーの集合]

イベントコマンド[隊列メンバーの集合]を設定すると、2 人目以降のメンバーが先頭のメンバーに重なるよう集合します。パーティメンバー全員が 1 ヶ所に集まらないと見た目的におかしい場合などに設定してください。


●集合した状態

イベントコマンド[隊列歩行の変更]

隊列歩行にしたい時、または隊列歩行をやめたい時は、イベントコマンド[隊列歩行の変更]を設定して下さい。データベースの[システム]タブでの設定に関わらず、ON にすれば隊列歩行になりますし、OFF にすれば隊列歩行ではなくなります。


●隊列表示 ON と OFF

このイベントコマンドは、あくまでも 2 人目以降のメンバーを表示するか非表示にするかというものですので、隊列歩行 OFF の状態でプレイヤーキャラクターが歩いた後で、隊列歩行を ON にすると、2 人目以降のメンバーはプレイヤーキャラクターが歩いてきたルートに沿って表示されます。


●赤いルートに沿って歩いた後で隊列歩行を ON にすると、このルートに沿って残りのメンバーが表示される

ですので、隊列歩行を ON にした直後、2 人目以降のメンバーを先頭メンバーと重なった状態にしておきたい場合は、同じ位置に[場所移動]させてから[隊列歩行の変更]を ON にしてください。その際、[向き]は[そのまま]、[フェード]は[なし]にしておくと、プレイヤーには場所移動が行われたことを悟られずに済みます。

イベント作成例

では、本格的なワープゾーンを作っていきましょう。

舞台は、このマップ。大きな魔法陣にパーティメンバー全員が入り、どこかへと転送されるというワープゾーンです。

まずは、魔法陣の中心にマップイベントを作成します。魔法陣はマップタイルで配置されてますので、グラフィックは設定せず、[トリガー]を[プレイヤーから接触]にして、[実行内容]を設定していきます。

ちょっと複雑な設定に見えるかもしれませんので、丁寧に解説していきます。

①赤枠部
まずは、[隊列メンバーの集合]でパーティメンバー全員を魔法陣の中心に集めます。その後、[隊列歩行の変更]を OFF に設定しています。これは、ワープ時にプレイヤーキャラクターをグルグルと回転させたいのですが、先頭メンバーしか回転させることが出来ませんので、後ろのメンバーが表示されたままだと違和感が生じてしまいます。ですので、一時的に隊列歩行を OFF にして先頭メンバーのみ表示するようにしたわけです。
②[移動ルートの設定]&[SE の演奏]
[移動ルートの設定]でプレイヤーキャラクターを下に向かせていますが、これはどの方向から魔法陣に乗っても回転を下向きから始めたいために設定しているものですので、不要ならば設定しなくて構いません。続いて、ワープ時の SE を[SE の演奏]で設定しています。SE は何でも良いのですが、ここでは演奏時間が長めの「ビーム兵器2」を選択しました。
③青枠部
プレイヤーキャラクターを回転させるための設定部です。背景を色分けしたので分かると思いますが、[右に 90 度回転]を 4 回設定したものを 3 セット分設定しています。つまり、プレイヤーキャラクターは、その場で 3 周することになります。そして、各セットごとに[ウェイト]の時間がじょじょに短くなっていっていますので、回転速度が段々と速くなっていきます。何周回転させるのか、そして[ウェイト]の時間設定については、好みの問題がありますので好きに設定して構いません。ここでは、「ビーム兵器2」の SE に合わせて回転数とウェイトの時間を設定してみました。
④[場所移動]&[隊列歩行の変更]
[場所移動]でワープ先へワープさせています。[フェード]は[白]にしていますので、ワープ時に画面がホワイトアウトすることになります。ワープ後は、[隊列歩行の変更]で一時的に OFF にしていた隊列歩行を ON に戻しています。プレイヤーキャラクターは場所移動直後ですので、2 人目以降のメンバーは先頭メンバーに重なった状態で表示されます。

一見すると複雑な設定のように見えるかもしれませんが、このように細かく分けて見ていけば、大して難しい設定はしていないことが分かると思います。


●魔法陣の中心に乗ると、隊列メンバーが集合する


●隊列メンバーが集合後、隊列歩行を OFF にして先頭メンバーのみを表示する


●ワープの SE とともにプレイヤーキャラクターが回転する


●そして画面がホワイトアウトしてワープする


●ワープ終了後、隊列歩行を ON にして隊列メンバーを表示する