職業と能力値の設定
最大 HP や最大 MP といった能力値や、どんなスキルを覚えるかなどは、「職業」ごとに決められます。アクターには、必ず職業を設定しなければなりませんので、続いて職業を設定しましょう。職業の設定は[職業]タブで行いますので、[職業]タブに切り替えてください。
能力値について
[職業] タブには 4 種類の職業が登録されています。[能力値曲線] には、それぞれ以下のような 8 種類の能力値のグラフが表示されることでしょう。このグラフは、各レベルにおけるアクターの能力値を表したグラフです。
しかしよく見ると、どの職業も、どの能力値も同じグラフが設定されています。これでは個性が出ません。そこでまずは、職業ごとの能力値の設定を行いましょう。
能力値の設定
最大 HP や最大 MP などの能力値を設定しましょう。能力値を設定するには、それぞれのグラフを選択すると表示される[能力値成長曲線]ダイアログボックスで行います。
能力値を設定する方法
ダイアログボックスで能力値を設定する方法は 3 つあります。
- 簡単設定
- 全レベルの能力値を、一括して設定します。[A]~[E]の 5 種類用意されており、いずれかのボタンを選択すると能力値が設定されます。なお、[A]を選択すると高い能力値に設定され、反対に[E]を選択すると低い能力値に設定されます。また、それぞれのボタンは選択するたびに一定の範囲内でランダムに設定される能力値が変化します。
- 曲線生成
- レベル 1 とレベル 99 の能力値から、全レベルの能力値を算出して設定します。[曲線生成]ボタンを選択するとダイアログボックスが表示されますので、そこでレベル 1 とレベル 99 での能力値を入力し、スライダーを動かして成長タイプを決定します。最後に[OK]を選択すると、指定した内容にもとづいて全レベルの能力値が設定されます。
- 手動設定
- レベルごとに、一つずつ能力値を設定します。[レベル]に数値を入力すると、そのレベルの能力値が[値]に表示されますので、[値]に設定したい能力値を入力してください。
能力値設定のコツ
能力値設定のコツは、基準となる職業を決め、他の職業はそれを参考に設定するということです。例えば、職業 A ~ D までの 4 つの職業の能力値を設定する場合、それぞれの能力値ごとに基準となる職業を決めます。
最大 HP | 最大 MP | 攻撃力 | 防御力 | 魔法力 | 魔法防御 | 敏捷性 | 運 | |
職業 A | C | |||||||
職業 B | C | C | C | C | C | |||
職業 C | C | C | ||||||
職業 D |
そして、それぞれの能力値ごとの基準(= C)に対して、他の職業はどうなのかを A ~ E の 5 ランクで決めます。
最大 HP | 最大 MP | 攻撃力 | 防御力 | 魔法力 | 魔法防御 | 敏捷性 | 運 | |
職業 A | A | E | A | B | E | D | D | C |
職業 B | C | D | C | C | C | C | B | A |
職業 C | D | C | C | C | B | B | C | B |
職業 D | E | A | D | D | A | A | B | D |
あとは、Cに設定された能力値を最初に設定してから、他のランクの能力値を設定しましょう。こうすることで、職業間のバランスが取りやすくなるだけでなく、それぞれの能力値の設定もしやすくなります。
戦士の能力値の設定
ここでは例として、戦士の能力値を設定してみましょう。上記の「職業A」の設定を利用することにします。
まずは、[最大HP]のタブで[A]を選択します。設定される能力値は一定の幅でランダムに設定されますので、自然な値に設定されるまで何度か選択しましょう。同様に、[最大MP]のタブでは[E]を選択して、一般の職業より少なめに設定します。他のパラメータも同様に設定していきましょう。
こうして出来上がった能力値曲線は、いかにも戦士らしいものになりました。他の職業も同様に設定してみましょう。
新たな職業の追加
次に、解説用サンプルとして、オリジナルの職業「剣士」を作ってみます。
一から作ってもいいのですが、せっかく「戦士」の能力を設定したのですから、これをベースにしようと思います。左側のリストにある「戦士」の項目で△(X)ボタンでコピーし、空いている項目に貼り付けましょう。ここでは、[+]を選択してリストを増やしてID:005 に貼り付けてみました。そして、右側の設定項目にある名前の欄に「剣士」と入力します。
注意点として、リストのコピー、貼り付けを行う際には、必ず先に[+]を押してリストを増やしておいてください。[+]の項目の上で△(X)ボタンを押すと、ポップアップメニューは表示されず、ひとつ上のIDのデータを削除する機能が使用されてしまいます。
「剣士」は、ベースにした「戦士」と比べて攻撃力を若干下げて、敏捷性を若干上げたいと思いますので、「戦士」の時と同様に、簡単設定を使って設定してみます。
まずは、[攻撃力]のタブで[B]を選択します。「戦士」の数値より少し小さい程度に設定しましょう。同様に、[敏捷性]のタブでは[C]を選択して、「戦士」の数値より少し大きい程度に設定します。
●攻撃力と敏捷性以外は「戦士」のまま変更していない
これで、「剣士」の能力値設定は完了です。ここでは、攻撃力と敏捷性のみを変更しましたが、他の能力値を変更したい場合も同様の手順で行ってください。また、よりこだわりたい場合は、「曲線生成」や「手動設定」を使って細かく設定してみてください。
経験値の設定
次のレベルになるまでに必要な経験値量を変更したい場合は、[経験値曲線]を編集しましょう。ここでは、[基本値]、[補正値]、[増加度 A]、[増加度B]の値を変更することで、全レベルの必要経験値量を自動的に設定します。 個々のレベルごとに手動で設定することは出来ません。
なお、経験値の設定は基本的に変更する必要はありません。ですので、この講座では解説しませんが、どうしてもこだわったゲームを作りたい人は、それぞれの数値をいじって変更してみてください。