立て札の文章を作る

マップタイルでは「立て札」などを配置することが出来ますが、配置するのであれば、調べた際にメッセージなどを表示するようにしたいものです。そこで、そういったマップタイルにマップイベントを設定する例として、立て札に書かれている文章を読めるようにしてみましょう。

 

立て札にマップイベントを設定する

では、この立て札にマップイベントを設定して、文章を読めるようにしてみます。

設定方法は、「町の人を作る」とまったく同じです。立て札の位置にマップイベントを作成し、イベントコマンド[文章の表示]で立て札の文章を設定します。ただ、一つだけ違うのは、画像は最初からマップタイルで配置されていますので、設定する必要がありません。


●画像は設定しない(「なし」を選択する)

[プライオリティ]を変更する

そして、もう一つ注意すべき点があります。それは、[プライオリティ]の設定です。

グラフィックを設定しない場合、[プライオリティ]は自動的に[通常キャラの下]が選択されます。このままですと、このマップイベントにプレイヤーキャラクターが重ならないと調べることは出来ません。ところが、立て札は通行不可のマップタイルですから、プレイヤーキャラクターが立て札に重なることは出来ません。つまり、調べることが出来ないわけです。

そこで、[プライオリティ]を[通常キャラと同じ]に設定します。こうすることで、マップイベントにプレイヤーキャラクターが隣接すれば調べることが出来るようになりますので、立て札の位置に作成したマップイベントを問題なく実行することが出来ます。


●[プライオリティ]の設定を忘れずに

立て札に設定するマップイベントの実行内容は、このようにしてみました。

まず、[条件分岐]を使って、プレイヤーキャラクターが下を向いている場合と、そうでない場合に分けます。下を向いている場合は、立て札の文章を読めないというメッセージを設定し、そうでない場合には立て札の文章を設定しています。

また、立て札の文章はメッセージウィンドウの中心に表示されるよう、スペースを使って位置を調節した上で、制御文字「\>」を使って文章を一瞬に表示するようにしています。


●立て札を調べれば文章を読むことが出来る


●裏側(プレイヤーキャラクターが下向き)からだと、立て札の文章を読むことが出来ない

ここで、ウィンドウは「暗くする」にした上で、画面の中央に表示しています。読めない時のメッセージもそのようにしています。これは「会話以外は、メッセージウィンドウを『暗くする』にして画面の中央に表示すると、統一感が取れて分かりやすい」という考え方によるものです。これは厳密なルールではなく、ゲームごと、作者ごとにポリシーがあるため、強制されるものでは全くないのですが、この例のように、作者自身なりのルール(ポリシー)をメッセージの表示などシステム面にも設けておくと、プレイヤーにとって暗黙の了解が出来、分かりやすいゲームになります。

まとめ

立て札の文章を例に解説しましたが、タンスや本棚など様々なマップタイルに応用出来ますので、

  1. マップタイルを活かすためにグラフィックを設定しない。
  2. 隣接して調べられるように、[プライオリティ]を[通常キャラと同じ]にする。

この 2 点を忘れないようにしてください。