頭上にフキダシアイコンを表示する
プレイヤーキャラクターや町の人などの頭上に、フキダシアイコンを表示させてみましょう。フキダシアイコンを使うことで、キャラクターたちの感情をより分かりやすく表現することが出来るようになります。
イベントコマンド[フキダシアイコンの表示]
キャラクターの頭上にフキダシアイコンを表示するには、イベントコマンド[フキダシアイコンの表示]を設定します。
- キャラクター
- プレイヤー、イベントコマンドを設定したイベント自身だけでなく、同じマップ内にある他のマップイベントの中から、フキダシアイコンを表示する対象を選択します。
- フキダシアイコン
- 表示するフキダシアイコンの種類を選択します。
- 完了までウェイト
- チェックを入れると、フキダシアイコンの表示が終了してから、次のイベントコマンドの実行を行うようになります。
イベント作成例
見本として、赤く囲んだ人物に話しかけると、赤く囲んだ人物と青く囲んだ人物の両方にフキダシアイコンが表示されるイベントを作ってみます。
イベントは、赤く囲んだ人物に話しかけると始まりますので、赤く囲んだ人物に設定する内容は以下の通りです。
[フキダシアイコンの表示]を 2 つ重ねて、2 つのマップイベントに表示するようにしています。このように、複数の対象に対して同時にフキダシアイコンを表示させることも可能です。
また、1 つ目の[フキダシアイコンの表示]には[表示終了までウェイト]にチェックを入れていませんので、フキダシアイコンの表示と同時にすぐ次のフキダシアイコンの表示を行いますが、2 つ目の[フキダシアイコンの表示]には[表示終了までウェイト]にチェックを入れていますので、フキダシアイコンの表示が終了するまで、次の内容の実行(例の場合は設定がないのでイベント実行の終了)が行われません。
なお、話しかける対象となる赤く囲んだマップイベントは[向き固定]にチェックを入れ、話しかけてもプレイヤーキャラクターの方を向かないようにしています。
●フキダシアイコンはこのように表示される
設定のポイント
2 つ目の[フキダシアイコンの表示]の対象は、[EV014]となっています。これは、マップ上にある 14 番目のマップイベントという意味になるのですが、どれが何番目のマップイベントなのかは、いちいち確認しないと分かりませんので、設定の際に手間がかかります。
そこでですが、違うマップイベントの実行内容で使用されるマップイベントには、あらかじめ分かりやすい名前をつけておきましょう。そうすることで、対象を選択する際に確認する手間が省けます。
例えば、2 つ目の[フキダシアイコンの表示]の対象となるマップイベントに、あらかじめ「魔法使い」という名前をつけておくと、[フキダシアイコンの表示]の対象を選ぶ際に、すぐに選択することが出来るのです。
●イベントの[名前]を分かりやすい名前に設定しておく
●分かりやすい名前をつけておくと、対象を選ぶ際に、どれがどのマップイベントなのかすぐ判別出来る
フキダシアイコンの効用
作成例で示したように、フキダシアイコンを表示することで、大勢いるマップ上でも誰が喋っているのかが、明確に分かりました。このように「マップ上のどのキャラが喋っているのか」を明確にする効果もフキダシアイコンにはあるということです。
同様の処理としては、「メッセージウィンドウを出す前に、話者を一歩前に動かす」というのもあり、これは顔グラフィックのない、古いRPGツクールの時代、「誰が喋っているか」を分かりやすくするために、よく使われてきたテクニックです。フキダシアイコンも同様の利用法が可能です。
顔グラフィックの効果もあり、話者がマップ上のどこにいるか分からなくても、プレイヤーは会話を理解できる場合が多いですが、やはり「マップ上のどのキャラが喋ったか」を分かりやすくする配慮も必要です。そのためにフキダシアイコンを利用するのはよいアイディアだと言えます。
●フキダシアイコンのおかげで、マップ上の誰が喋っているのか分かりやすい