『RPGツクールVX』でどんなゲームが作成できるかを簡単に理解していただくために、本ソフトには以下の6本のサンプルゲームが同梱されています。いずれも、趣向を凝らされた個性的な作品ばかりです。遊んで楽しいだけでなく、きっとみなさんがゲームを作る際の参考にもなると思います。
サンプルゲーム①
Dragoness Edge 2820
作/サウラスド 時は西暦2820年。
世界で唯一戦闘行為が許されている国「コードJ」では、小型戦闘兵器「RP(Rapid Pot)」を用いた戦いが絶えなかった。
そんなある日、「B・R・K」と名乗る武装集団が、唯一の外界との接点である「港未来」を占拠した。
事態を重く見た各組織は精鋭戦力を港未来に投入。B・R・Kの殲滅をはかる。
作品の見どころ
見どころは、グラフィック面全体に力を入れたことです。
主人公の戦闘アニメーションは3Dを駆使して作られています。
また、プレイ時間が短いぶんいろいろと内容を濃くしました。
(サウラスド) サンプルゲーム②
昭和63年、季節は夏。
退魔師・「時雨 陽向(しぐれ ひなた)」に来たひとつの依頼、それは「娘に取り憑いた妖(あやかし)を退治してほしい」というものだった。
陽向はその依頼を達成するため、問題の少女が住む魔の孤島「黒篝島」を訪れる。
そこで起ころうとしている奇怪な事件も何も知らずに……。
本作はノベルチックな謎解き和風RPGです。
新米退魔師が繰り広げる退魔奇譚をお楽しみください。
作品の見どころ
今作はシナリオに真幸氏、アシスタントに齋藤 義直氏を迎え、3人のチームで制作致しました。世界観がとても気に入っています。
ツクール作品では数少ないノベル要素を多く含んでいるので、新鮮味のある作品に仕上がったと思います。
一筋縄ではいかない謎解きや、一癖あるシナリオも是非最後までご覧ください。
(MENCHAN) サンプルゲーム③
放浪の旅を続けるミチルとお供の茶ノ介は、人間ともののけが共存していることから魔界に最も近い町という異名を持つ御伽の町に到着。
町の東西南北に位置する4つの聖地と町を含めた一帯を意味する“魔界境”が何やら怪しげな集団によって、危機に晒されていることを知った2人は、御伽の町を拠点に、奴らの野望を阻止すべく魔界境を駆け巡る!
作品の見どころ
このゲームの目玉は、道中で出現するもののけに所持している道具をプレゼントすることができる“贈り物システム”です。もののけによって好みは違い、好きな物を与えるともののけがミチル達の仲間に加わることがあります。好きなもののけを最後まで大事に育てても良し、臨機応変に状況に合わせてもののけを入れ代えてスマートにプレイしても良し、全部のもののけを仲間にして悦に浸るも良しです。
(あさソン) サンプルゲーム④
Buried Book
作/ゆわか 二流小説家の孫であるところのシリーズ君は、祖父の大ファンにしてややひきこもり気味な読書家。
突発的な竜巻によって各地に飛ばされてしまった祖父の著書を探す為、一人旅に出るのだが……。
作品の見どころ
遊びやすさには配慮したつもりです。
戦闘もコマンド入力をなるべく減らし、デフォルト戦闘に一味加えました。
(ゆわか) サンプルゲーム⑤
それぞれが自分の“世界”を持って管理している、神様の国。神様見習いの双子・ネネとナナは、立派な神様になるため、毎日勉強に勤しんでいました。そんなある日、ちょっとしたイタズラから、ふたりは“壊れてしまった世界”を見つけてしまい――。
大人しくて真面目なネネと、イタズラ好きでいつも元気なナナ。これは、そんなふたりの女の子の、不思議なお勉強と冒険のお話です。
作品の見どころ
主人公たちと一緒にゲームの作り方を学んでいく、ツクール初心者に向けたレクチャーゲームです。 ゲーム内には“授業パート”というものがあり、ゲームの製作の流れを遊びながら覚えられるようになっています。素材はRTPのみを使用し、中身もわかりやすいものを目指しました。 ぴょんぴょん跳ねては所狭しと飛び回る元気な登場人物たちと一緒に、ツクールでのゲームの作り方を学んでいただけたらと思います。
(海原楓太) サンプルゲーム⑥
レクトールと
黒獅子の紋章
作/Shine Garden 国王の命により、事件の捜査に出かけることとなった巡検士のレクトールを主人公としたRPGで、ホームページで公開しているマテリアルクエストシリーズの前日談にあたる作品です。ですが、シリーズ作品をプレイしていなくてもまったく問題はありません。
製作にはスクリプトを使用していますが、見た目やシステムを大きく変える方向には使用せず、VXにあればいいなと思う機能や、製作が楽になる機能を再現する方向で使用しています。
作品の見どころ
ゲームにはオリジナルのシステムを1つ採用していますが、それ以外は標準のシステムのままですので、特に操作を覚える必要なくプレイしていただけると思います。
また、本作で使用したスクリプトの一部は、皆さんのプロジェクトにコピーするだけで使用可能な「素材スクリプト」として同梱しておりますので、難しい設定をする必要はありませんから、スクリプトが苦手な方でも問題なく使っていただけるものと思います。
(よしむら)