初心者向けRPGツクールVX講座、第2回目です。
第1回では、最初に作品全体のイメージを固めました。
今回からツクールを使った作業にとりかかります。※本講座では、RPGツクールVX・体験版には含まれていないグラフィックや音楽素材を使用しているところがあります。あらかじめご了承ください。
作りたいRPGのイメージが固まったところで、さっそくツクールを起動させましょう。左上のメニューにある[新規プロジェクトの作成]から新しいプロジェクトを作成します。
[フォルダ名]というのは作成したゲームのデータが格納されるフォルダの名前です。[タイトル]のところには、これから作るゲームの名前を入れます。タイトルは『VXクエスト』にしました。
冒険の舞台となる世界地図、フィールドマップを描いてみましょう。最初からあるマップは、サイズが幅100マス×高さ100マスとかなり大きめです。いきなり大きいマップを描くのは大変なので、マップのサイズを幅30マス×高さ30マスにします。
MAP001と書いてあるところを選択して右クリックすると、メニューが出てきます。ここで[マップの設定]を選んでください。
写真のようなウィンドウが表示されたでしょうか? このウィンドウでは、マップのサイズのほかに、そこで演奏するBGM(音楽)や出現する敵の設定ができます。
まずは[基本設定]にある[幅]と[高さ]を変更します。それぞれ幅30、高さ30と入力しました。マップの名前が「MAP001」のままではわかりにくいので「フィールド」に変更しておきます。
マップに流れるBGMも設定しておきましょう。[BGM自動切り換え]にチェックを入れて[…]をクリックします。BGMのリストが表示されるので、試聴しながらマップのイメージにあったBGMを選びます。フィールドのマップなので、BGMには「Field1」の曲を選びました。出現する敵については、あとで設定することにします。
準備ができたら、いよいよマップの描画です。
最初は細かい部分はあまり気にせずに、フィールドマップの全体像をイメージしながら描いていきましょう。
ここでアイデアメモを確認します。ゲームの途中に船や飛行船が出てくるので、乗り物で行き来するように大陸をいくつかの島に分けることにしました。一面が草原のままではさびしいので、山や森などの地形でアクセントをつけていきます。右上に岩山ばかりの場所を作ってみました。これは岩山に囲まれている魔王城を置くためです。
自然な感じを出すため、角ばった部分を削ったり、陸地をつけ足したりして調整します。ここはいくらでも時間をかけられるところなので、ついついこだわってしまいがちです。最初から一気に仕上げようとせず、ある程度の形になったところで次に進んでしまいましょう。細かい調整はあとからでも可能なのですから。
地形が描けたら、メモを見ながら町やダンジョンのマップシンボルを配置していきます。
マップを描くときのコツは、あらかじめ必要となりそうな地形やマップシンボルの位置に見当をつけておくことです。そうしておくことで、どんな形のマップにすればよいのか、わかってくるようになります。
フィールドマップができたところで、さっそくテストプレイをしてみましょう。テストプレイをするためには、主人公のスタート位置を決めておかなければなりません。
まず[モード]を[イベント]にします。
次に、スタート地点にしたい位置を右クリックしてメニューを出します。そこで[初期位置として設定]→[プレイヤー]の順に選択してください。
スタート位置を決めたら、テストプレイを実行して実際に歩いてみましょう。エディター上で見たときとは、また違った印象を受けると思います。
なお、いまの時点ではお城や町に入れません。ここはあとで作ることになります。
講座の第2回はここまでです。次回からは、イベントの作成に挑戦していきます。