『RPGツクールVX』の上級者向けバージョン

『RPGツクールVX Ace』は、ユーザーの皆様から好評をいただいた前作『RPGツクールVX』を、上級者でも満足できるように機能の追加と強化を行なった、ゲームコンストラクションソフトです。 前作で好評を得た部分はそのままに、より詳細な設定ができるようになったほか、新たなサポート機能も搭載。さらに高度なゲームの制作が可能になりました(詳しくは“新機能紹介”をご覧ください)。

誰にでも扱いやすい基本機能

基本的なゲームの作成方法は従来と同様ですので、戸惑うことはありません。冒険の舞台となるマップを作成し、イベントを作成・配置してストーリーを演出していくのが基本的な流れです。あとは必要に応じて主人公やモンスター、アイテム、魔法など、RPGに必要な要素を設定していきます。

マップ


ゲームの舞台となるマップを作成するエディターです。マップは、“タイル”と呼ばれる小さなパーツを組み合わせていくことで作ります。手順は簡単で、エディター左側にあるタイルの一覧から、マップへと配置していくだけです。グラフィックツールで絵を描くような感覚で、誰でも簡単にマップの作成ができます。

データベース


主人公やスキル(魔法)、アイテム、モンスターなどといった、ゲーム中に登場する人物や物品は、“データベース”を使って設定します。データベースには、一般的な内容が初めから設定されていますので、0から設定する必要はありません。必要なモノだけを設定すれば、すぐにオリジナルゲームが作成できます。

イベント


人物との会話やボスキャラとの戦闘、アイテムの入った宝箱など、ゲーム中で起こるできごとすべてを“イベント”と呼びます。RPGツクールでは、このイベントの積み重ねによって、ストーリーを表現していくことになります。イベントは、マップの発生する場所に配置するほか、戦闘中に発生させることも可能です。

素材・サンプルデータを多数用意

グラフィック素材は、前作分+α(敵キャラなど一部の素材は一新)と大量に収録。また今作では、作成の手間を軽減するサンプルデータのひとつとして、サンプルマップも豊富に用意しました。使用手順は、新規マップ作成時に[サンプルマップ]の読み込みを選択するだけ。フィールドマップから町、ダンジョン、建物の内部まで、100種類を超えるサンプルマップが用意されています。

もちろんスクリプトも使用可能

標準的な機能で多くの演出ができるようになった本作ですが、それでも満足できない方のための機能として“スクリプト”が従来と同じく搭載されています。『Ruby』という言語をベースに拡張された『RGSS』(Ruby Game Scripting System)は本作でバージョン3の『RGSS3』となり、処理速度の向上をはじめとしたさまざまな改良が加えられています。

作ったゲームの配布も自由です

作成したゲームの配布は、従来どおり自由に可能です。作成したゲームをひとまとめにする機能が備わっていますので、ディスクなどのメディアに保存して他の人に渡したり、インターネットで配信したりするのも簡単。アナタの自信作をシェアウェアとして販売することも、もちろん自由にできます。