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『RPGツクールXP』には、あらかじめ多数のサンプルゲームが収録されています。基本システムのみで作られた作品からオリジナルシステム・オリジナル素材で作られた作品まで、いろいろなタイプのゲームがありますが、どれも『RPGツクールXP』で作られたものです。まずは、これらのサンプルゲームを遊んでみて『RPGツクールXP』でどんなことができるのか研究してみましょう。
 
サンプルゲーム1
白い絆

作者:アルファナッツ

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作品紹介
主人公のクレアは、教会で聖術を学ぶ13歳の明るく元気な女の子。しかし、彼女はいつも、天才と呼ばれる兄と比較されて苦しんでいた。持ち前の明るさで隠してはいたが…… そんな、ある日のこと。彼女はあることで兄と口論となり、教会を出ることを決意した。同じく教会で聖術を学ぶ、親友のレインとサフィを巻き込んで。 伝説の白い鳥、ホワイトフェニックスを求めて、3人の壮大で小さな冒険の旅が今、始まった。
 
RPGツクールXPを使ってみた感想
■HIDE 基本部分は踏襲され、更に拡張されている為、非常に使い易かったです。RGSSは極めれば何でも出来そうですが、旧来通りの『自作系』と呼ばれていた手法も、簡単に出来るようになっています。そもそもキャラサイズの自由化は、自作戦闘の為にあると……そんな風に思ってしまった僕は間違っていますでしょうか?(笑) これからまだ個人的にRPGツクール2000での制作が残っているのですが、便利に慣れたXP感覚を、2000感覚に戻すのに苦労しそうです。
■今野隼史 「うわぁ、ついにツクールでアレとかコレが作れるようになったか」というのが第一印象でした。RPGツクール2000系と比較して出来なくなってしまったことは(自分の使い方の場合)ほぼ最小限に抑えられていて、追加/強化された仕様は派手な所から渋い所まで――たとえ「スクリプト」に手を出さなかったとしても――幅広い。誠実なバージョンアップだと感じました。RPGツクールXPを手にした時、とりあえず自分はグラフィックの「加算」表示で一日遊んでいたものです(笑) ゲームプレイに必要なPCの性能と、グラフィック素材自作に要求される技量・労力が比較的高めである(なんせ面積比にして4倍になりました)、と言うのが自分から見た今回最大の難点となるでしょうか。時間が経ってこの両方が解消される頃には、どんな良作が世に出回っているか……今から素直に期待したいと思います。きっとアレとかコレに近づく人もいるに違いないっ!(←アレってなんなんだ)
 
作品のココを見て欲しい
■HIDE 白い絆は、何といってもチーム制作の結晶です。全部を観て聴いて感じて欲しいです。強いて一つを挙げるなら、エンディングは必見です。シリーズ物の一作をあてさせて頂いたのですが、ほぼ独立した話となっています。 他を知っていると繋がりが面白い箇所もありますが、知らなくとも普通に遊んで頂けると思います。プレイする皆様に、楽しんで頂けましたら幸いです。
■今野隼史 「白い絆」では、挿絵描き・演出家にとって嬉しい追加仕様のいくつかを実演しています。XPの可能性の一端をその辺から読み取って頂ければ、自分の仕事は大成功ですね。今回のツクール、巧く使えばメガイカス画面を作ることができるんですよ。ツールのデモンストレーションとはちょっと角度の違う、作品上のこだわりというものも少なくはありません。自分の思い入れは、主に顔グラフィックに集約されました。むやみやたらに表情豊かな(笑) 主人公たちに注目してあげて下さい。
 
サンプルゲーム2
Alestian Story

作者:Shine Garden

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作品紹介
「アレスタの影」。 それは、女王の統治のもと、平和な刻を謳歌するアレスタ王国の物語である。 アレスタのギルドに所属するレオンと仲間たちは、人々から持ち込まれる依頼を次々と解決し、その名声を高めていた。そんな彼らの前に、暗き闇が、じょじょに姿を現していく……。 その物語を書き上げた小説家のレーヴェンは、長い旅から帰ってきた友に、物語の感想を求める。そこで友は、小説「アレスタの影」を読むことにするのだった。
 
RPGツクールXPを使ってみた感想
■よしむら 今回の新機能として、スクリプトの追加や解像度の変更が目立っていますが、それ以外にも、セルフスイッチの追加により、イベントやスイッチの管理がしやすくなったり、マップ上にアニメーションを同時に複数表示できるようになっていたりと、細かな部分の強化が、使ってみて非常に便利に感じました。また、アクションの強制は特に便利です。今まで、変数を使って戦闘計算式を再現しなければならなかったことが、イベントコマンド1つで済んでしまいますので。 前作と比べ、機能が整理されすぎかな、といった感はありますが、なくなった機能は他の手段で代用可能ですし、新たに追加された機能が非常に大きいので、確実に、前作よりパワーアップしていると言えるのではないでしょうか。
 
作品のココを見て欲しい
■よしむら 派手な演出などはないですが、非常に丁寧な作りに仕上げることができたと思ってます。要所要所にXPならではの新機能を使用していますので、そのあたりを、遊びながらチェックしてみてください。結構なボリュームを用意させてもらいましたので、アレスタでの冒険を楽しんでくださいね。
http://yossy.pobox.ne.jp/mq/
 
サンプルゲーム3
ししむら

作者:TSUKURIYA 八百谷 真

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作品紹介
気がつくと、そこは地獄の一丁目だった! 主人公は、襲い来る死びと達を蹴散らしながら地獄を巡ります。なぜ、地獄に落ちたのか? 脱出はできるのか!? 群がる敵をズバズバ斬るアクションRPGです。アニメーションはモーフィングで滑らかに仕上げました。敵がもだえる快感、死体の山を作る楽しさを実感ください。
 
RPGツクールXPを使ってみた感想
■八百谷真 長年ツクールを使ってきてますが、ついに極まった! という感想です。待ちに待った640*480の画面サイズで、RPGツクール2000以上の機能、そして分かりやすさ! おかあさん、ありがとう。
 
作品のココを見て欲しい
■八百谷真 凝った部分は、フィールドマップの品質と、敵が倒れるアニメです。プレイヤーの事を一切考えず作ったクソゲーですが、ごく一部のアレな人はきっとナニだと思います。
 
サンプルゲーム4
KNight-Blade -Howling of Kerberos-

作者:重歳 謙治

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作品紹介
西暦2077年、第4次大戦終結後の世界。 軍に裏切られ、仲間を殺された“地獄の猟犬”最後の生き残りカイン=グレイウッドは、己の過去を清算するため、陸防軍・第6機甲師団の本拠地へと足を踏み入れる。 だが、そこで待ち受けていたのは、禁断の超兵器“EX-ARMS”で武装された最強の機械化部隊であった……。
 
RPGツクールXPを使ってみた感想
■重歳謙治 注目すべきは、やはり新機能の「スクリプト」ですね。今回はほとんど使っていませんが、極めれば、何でもできそうだと直感いたしました。文系人間にとっては少々キビしいかもしれませんが、スクリプトエディタには、ところどころに「注釈」が添えられているので、それを手がかりにがんばれば何とかなるハズ。あと、グラフィックを減色しないで使えるのが嬉しかったです。やっぱ時代はフルカラーよね。
 
作品のココを見て欲しい
■重歳謙治 この作品は、インターネットコンテストパーク1999年6月分受賞作『KNight-Blade -The Survivor of Hell Hound-』の続編です。“猟犬”カイン=グレイウッドの戦いは、今作で終わりを迎えます。前作を遊んだことがなくても、メカ同士がガシガシ戦うのが好きな人にはお楽しみいただけると思いマス。
 
サンプルゲーム5
To near

作者:アーツ川島

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作品紹介
のどかな村に生まれ育った少年アルシェス。優しいけれど少々引っ込み思案なのがたまにキズ。彼の幼馴染であるユンに引っ張られ、いきなり洞窟を探検することになったのが事の始まり。 RTPの収録素材だけを使用し、スクリプトも変更せずに作った、いわば初心者のためのイベント参考作品。 いつも命令口調なお嬢様、ネコ耳と尻尾の生えた天然っ娘。そんな娘たちに囲まれての冒険は、笑いあり、ちょっぴり涙も流せるような物語。
 
RPGツクールXPを使ってみた感想
■アーツ川島 とにかく素材の数が多い! 今回はRTP素材のみの使用でしたが、『2000』や『2003』とは比較にならないほどのクオリティと、その素材数に驚かされました。しかも主要キャラ+αの64体分もの”倒れ画像”が用意されていたため、演出に役立てることができました。こういう画像を用意してもらえるのは大変嬉しいですね。そしてマップ。全部のタイルセットはさすがに使い切れませんでした。かなり多いという印象です。エディターにおいては、前作までの機能が削られた部分もありますが、そこはスクリプトでカバーできるということで、初めて『ツクール』に触れられる方には丁度良いぐらいだと思えました。
 
作品のココを見て欲しい
■アーツ川島 他のサンプルゲームのようにオリジナル画像を使用していないため、やや見劣りはしてしまうかと思いますが、そこはシナリオでカバーしたつもりです。特にアルシェス、ユン、ニャミィの、3人の掛け合いを楽しんでもらえたらと思います。特にニャミィは特異な行動を行なってくれるキャラなので、作っている自分としても無茶ができ、シナリオ進行やセリフ面の作成で助けられました。ニャミィがいる場面では、ほとんど詰まることなくセリフが書けた気がします。プレイ時間は1時間半~2時間です。決して難しくなく、サクサク前へ進んでもらえるように作りました。笑っていただき、なおかつ涙していただけたら本望です。


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