VX Ace は、ランダムでバトルになる「ランダムエンカウント方式」を採用していますが、マップ上を歩く敵シンボルに接触するとバトルになる「シンボルエンカウント方式」にすることも出来ます。
ここでは、そんな「マップ上を歩く敵」の作り方を解説しましょう。
強制的にバトルを発生させるには、イベントコマンド[バトルの処理]を設定します。
それでは、マップ上を歩く敵を作ってみましょう。
[自律移動]の[タイプ]を[近づく]にし、[トリガー]を[イベントから接触]に設定します。グラフィックは自由に設定してください。[速度]と[頻度]を変えると敵の動きが変わりますので、テストプレイで確認しながら、最適なものを設定してください。
続いて、[実行内容]の設定です。
まずは、[バトルの処理]を設定します。ここでは、「スライム × 2」と特定の敵グループを指定していますが、[ランダムエンカウントと同じ]などを選んでも構いません。
戦闘に勝った場合は、[SE の演奏]で敵が消える SE を鳴らしながら[イベントの一時消去]で敵を消しています。ですので、別のマップへ行ってから再び戻ってくると、倒した敵が復活しています。復活させたくなかったり、特定のタイミングで復活するようにしたい場合は、[スイッチの操作]を使って敵を消すようにしましょう。
戦闘から逃げた場合ですが、目の前の敵は消えていませんので、そのままですとすぐにバトルになってしまいます。ですので、逃げた場合には、一定時間だけ敵の動きを止め、さらに敵と接触してもバトルにならないようにしたいと思います。そこで、セルフスイッチを ON にして、それらの設定は 2 ページ目で行うようにしています。
[自律移動]の[タイプ]を[固定]にすることで、敵が動かないようにしています。さらに、[すり抜け]にチェックを入れていますので、プレイヤーキャラクターが敵をすり抜けて移動出来るようになります。
[トリガー]は[並列処理]にします。これは、[実行内容]に設定した内容を自動的に実行するものですが、[自動実行]とは違い、プレイヤーが自由に操作している間も出現条件が満たされている限り実行され続けます。ですので、複数の[並列処理]イベントを同時に実行するとゲームの動作が重くなりますので、多数の[並列処理]イベントを実行する際には注意してください。
続いて、[実行内容]の設定です。
まずは、移動コマンド[不透明度の変更]で、グラフィックを半透明にしています。そして、120 フレーム後にグラフィックを元に戻し、セルフスイッチが OFF になりますので、2 ページ目の設定は無効になります。つまり、敵が再び動き出して、接触すればバトルになる状態に戻るわけです。なお、[ウェイト]の数値を変更すれば、敵が動かず、プレイヤーキャラクターが敵をすり抜けられる時間を変更出来ます。
これで、マップ上を歩く敵の完成です。
●マップ上を敵がうろついている
●接触するとバトルになる
●バトルに勝利すると、敵の姿は消える
●バトルから逃げると、敵は動かず半透明になる
●敵が半透明の間は、バトルにならずに敵をすり抜けることが出来る