ステートに関する解説の最後に、サンプルデータには収録されていないタイプのステート作成例をいくつか紹介します。

特定の属性による攻撃を防ぐステート

特定の属性による攻撃を防ぐステートを作ってみます。

[属性有効度]を使って、属性を伴う攻撃のダメージ量を減らしています。ゲーム内で使用するには、同名のスキルを作成して、[ステート付加]で[ウインドバリア]を付加するよう設定すると良いでしょう。

防御力を捨てて攻撃力を上げるステート

防御力を捨てて攻撃力を上げるステートを作ってみます。

[通常能力値]を使って攻撃力の強化と防御力の弱体を行っていますので、スキルなどの使用効果にある[能力強化]や[能力弱体]と併用出来るというのがポイントです。ですので、攻撃力が 2 段階強化されている状態で「捨て身」になると、攻撃力は通常時の 225% になります。なお、ステートが付加された際のメッセージの設定をしていませんので、このステートを付加するスキルを作成し、[使用時メッセージ]に「(対象者の名前)は捨て身の構えをとった!」などのように設定すると良いでしょう。

床ダメージを防ぐステート

一定歩数の間、床ダメージを防ぐステートを作ってみます。

[特殊能力値]の[床ダメージ率]を設定することと、解除条件の[歩数で解除]を設定するのがポイントです。ゲーム内で使用するには、[ステート付加]で[床ダメージ無効]を付加するよう設定し、[効果範囲]を[味方全体]にしたスキルやアイテムを作成すると良いでしょう。また、[この状態が解除されたときのメッセージ]にある「○○○」の部分には、このステートを付加するスキルかアイテムの名前を入れてください。

すべての攻撃を回避するステート

すべての攻撃を回避するステートを作ってみます。

[回避率]と[魔法回避率]を共に 100% に設定すればすべての攻撃を回避します……と言いたいところなのですが、残念ながら[命中タイプ]が[必中]に設定されている「必中スキル(アイテムも含みます)」を回避することは出来ません。そこで、必中スキル対策をする必要があります。

必中スキル対策

ゲーム内に登場する必中スキルの種類によって、以下の対策をとってください。

属性が設定されている必中スキル
該当する属性の[属性有効度]を 0% に設定します。これで、回避は出来ませんがダメージを受けることはなくなります。
能力弱体効果のある必中スキル
該当する能力値の[弱体有効度]を 0% に設定します。これで、回避は出来ませんが弱体されることはなくなります。
ステートを付加する必中スキル
該当するステートの[ステート有効度]を 0% に設定します。これで、回避は出来ませんがステートを付加されることはなくなります。
属性も能力弱体効果もステート付加も設定されていない必中スキル
残念ながら防ぐことは出来ません。ですので、例えば「無属性ダメージを与える必中スキル」でしたら、「無属性」という属性を新たに作成してスキルに設定し、「無属性」の[属性有効度]を 0% に設定すれば、回避は出来ませんがダメージを受けることはなくなります。

ちょっと手間がかかってしまいますが、こういったステートを付加するスキルやアイテムを登場させたい場合には参考にしてください。