最大 HP や最大 MP といった能力値や、どんなスキルを覚えるかなどは、「職業」ごとに決められます。アクターには、必ず職業を設定しなければなりませんので、続いて職業を設定しましょう。職業の設定は[職業]タブで行いますので、[職業]タブに切り替えてください。
ここでは、解説用サンプルとして、オリジナルの職業「剣士」を作ってみます。
一から作ってもいいのですが、せっかくサンプルデータがありますので「戦士」をベースにしようと思います。左側のリストにある「戦士」の項目で右クリックしてコピーし、空いている項目に貼り付けましょう。ここでは、最大数を増やして ID:011 に貼り付けてみました。そして、右側の設定項目にある名前の欄に「剣士」と入力しておきます。
このように、サンプルデータをそのまま使用しない場合でも、ベースとして利用すると作業効率が高まります。
最大 HP や最大 MP などの能力値を設定しましょう。能力値を設定するには、それぞれのグラフをダブルクリックすると表示される[能力値成長曲線]ダイアログボックスで行います。
ダイアログボックスで能力値を設定する方法は 3 つあります。
さて、オリジナル職業の「剣士」は、ベースにした「戦士」と比べて攻撃力を若干下げて、敏捷性を若干上げたいと思いますので、簡単設定を使って設定してみます。
まずは、[攻撃力]のタブで[B]をクリックします。設定される能力値は一定の幅でランダムに設定されますので、下に表示されているグラフを目安にして、「戦士」の数値より少し小さい程度に設定されるまで何度かクリックしましょう。同様に、[敏捷性]のタブでは[C]をクリックして、「戦士」の数値より少し大きい程度に設定します。
●攻撃力と敏捷性以外は「戦士」のまま変更していない
これで、「剣士」の能力値設定は完了です。ここでは、攻撃力と敏捷性のみを変更しましたが、他の能力値を変更したい場合も同様の手順で行ってください。また、よりこだわりたい場合は、「曲線生成」や「手動設定」を使って細かく設定してみてください。
能力値設定のコツは、基準となる職業を決め、他の職業はそれを参考に設定するということです。例えば、職業 A ~ D までの 4 つの職業の能力値を設定する場合、それぞれの能力値ごとに基準となる職業を決めます。
最大 HP | 最大 MP | 攻撃力 | 防御力 | 魔法力 | 魔法防御 | 敏捷性 | 運 | |
職業 A | C | |||||||
職業 B | C | C | C | C | C | |||
職業 C | C | C | ||||||
職業 D |
そして、それぞれの能力値ごとの基準(= C)に対して、他の職業はどうなのかを A ~ E の 5 ランクで決めます。
最大 HP | 最大 MP | 攻撃力 | 防御力 | 魔法力 | 魔法防御 | 敏捷性 | 運 | |
職業 A | A | E | A | B | E | D | D | C |
職業 B | C | D | C | C | C | C | B | A |
職業 C | D | C | C | C | B | B | C | B |
職業 D | E | A | D | D | A | A | B | D |
あとは、Cに設定された能力値を最初に設定してから、他のランクの能力値を設定しましょう。こうすることで、職業間のバランスが取りやすくなるだけでなく、それぞれの能力値の設定もしやすくなります。
次のレベルになるまでに必要な経験値量を変更したい場合は、[経験値曲線]を編集しましょう。ここでは、[基本値]、[補正値]、[増加度 A]、[増加度 B]の値を変更することで、全レベルの必要経験値量を自動的に設定します。個々のレベルごとに手動で設定することは出来ません。
なお、経験値の設定は基本的に変更する必要はありません。ですので、この講座では解説しませんが、どうしてもこだわったゲームを作りたい人は、それぞれの数値をいじって変更してみてください。