作品募集に皆さまからご応募いただきましたゲームの総数「898ゲーム」。
ユーザーの皆様に評価していただいたランキング上位20本から、ダウンロード数・評価・評価数などを考慮し最終選考作品11本を審査員の皆様にプレイしていただきました。

大賞(100万円)「残酷で優しいこの世界で」 KANON

KANONさんの「残酷で優しいこの世界で」は審査員満場一致での選出となりました。
おめでとうございます。
丁寧な作りと個性的なキャラクター達が繰り広げるストーリー、セリフのセンスが高評価を得ていました。

吉澤氏 コメント

ここまで楽しませてくれるのか!と感動を覚えた作品です。
特にストーリーは驚ろくというか笑ってしまうというか意外な展開から始まるのですが意外と強いケチな盗賊や女王になる野望を持つお嬢様など個性豊かな仲間が次々と登場し、ストーリーを盛り上げ、最後の最後まで楽しませてくれました。
間違いなく『RPGツクールフェス』で遊んで欲しい作品のひとつだと思いました。
またこの作品は制作している方がプレイヤーを楽しませようと至る所でおもてなしをしていることが非常に良かったです。
ゲームを制作するとき制作者はプレイヤーに楽しんでもらえるよう新しさとか、やりごたえとか色々なものを気にして制作をしますがこの作品はユーザーに快適にプレイしてもらうための気遣いが随所に見られ作りたいものを作るだけではなくそれを楽しんでもらうため作り込みをした本当の意味での完成度の高い作品だなと思いました。

優秀賞(30万円)「ホワイトアウト」 うっかりさん

うっかりさんの「ホワイトアウト」は練りこまれたストーリー展開が高評価を得ておりました。
おめでとうございます。

河西氏 コメント

物語の展開がサクサク進むうえ、二転三転していくので飽きないで遊べる。
物語の展開に合わせ、別の都市や国に行かなければいけない時も、パーティ中のキャラが、ヒントを出してくれたり話を進めてくれたりするので、ストレスなく遊べました。
背景にあるストーリーはすこし重めのテーマではあったけれど、人間の愚かさや魔術師などの葛藤が描かれていて興味深い。
キャラ同士の掛け合いが楽しく、会話を楽しむことができた。
敵によっては落ち物パズル戦闘ももっとバリエーションをつけるなど戦闘に飽きさせない工夫があったほうが良かったと思う。

特別賞(5万円)

「人生げーむ★救世主版」 フォトショ職人
「ワタシはネコである」 MTK☆
「家庭用トイレのハナコさん」 パルソニック
「勇者と夜魔の物語」 いぬマッサン

おめでとうございます。

審査員総評

浜村 弘一氏

カードゲームにしたり、ボードゲームにしたり。RPGツクールで、ここまでいろんな楽しませ方があるのだと言うことに気づかせてくれた作り手の方々に、まず拍手を贈りたい。
物語に引き込む力を持った作品が多かったのだが、なかでも注目したのは「残酷で優しいこの世界で」。
オープニング、悪人が主人公という設定に、まんまと驚かされてしまった。
一発ネタの出落ちで終わるかと思いきや、しっかりその後もストーリーを楽しませてくれたのは、セリフ回しのセンスが良かったからだと思う。
「勇者と夜魔の物語」も◎。とくにエンディング。驚きと切なさが詰まっていた。
「ワタシはネコである」は、ゲームとしての企画が秀逸。遊びとして楽しかった。

吉澤 純一氏

今回、RPGアツマールを運営している立場からご縁でこの作品募集の審査に参加させて頂きました。
自作ゲームは、自由な発想で作られた面白いゲームとの出会いが醍醐味だと思っているのですが、この作品募集でも素晴らしい作品に出会わせて頂きました。
作品を制作してくれたクリエイターのみなさん、この催しを企画してくださった運営のみなさん、本当にありがとうございます!
『残酷で優しいこの世界で』は、ゲーム開始からクリア後まで、ここまで楽しませてくれるのか!と感動を覚えた作品です。
『人生げーむ★救世主版』は、RPGツクールフェスでここまで凝ったものが作れるのかと思わせるだけでなく、ゲーム自体もテンポが良い、やっていて気持ちのいい作品でした。
『家庭用トイレのハナコさん』
トイレの花子さんは色々な作品に登場しますがこんなに可愛くて憎めないハナコさんならうちにも住んで欲しい!と思わせてくれるストーリーでした。
携帯ゲーム機という小さなハードの中に、こんなにもたくさんの作品、世界が広がったことに感動させて頂きました。
ありがとうございました!

河西 恵子氏

初見の人にも優しく楽しめる作品を選びました。
適度なシステム説明、タイミング良い世界説明、キャラ説明と、ヒント提示など、没入感を重視しました。
そういった点から、自分自身がストレスなく楽しく遊べて、かつドラマ、キャラターが楽しめた作品を選びました。
「魔王と勇者」という王道で来るかと思いきや、いきなり冒頭で意表を突かれ、悪役なのになぜか愛さずにはいられなかった「残酷で優しい~」、仲間たちと一つの目的に向かう熱い展開が待ち受けていた「ホワイトアウト」、そして、ひたすらすごろくをしていたかった(笑)「人生ゲーム★救世主版」と、それぞれ違った楽しみ方ができました。
選出外でも、カードバトル、ミステリー、ハートフルなお話など面白い作品が沢山で楽しかったです。

池上 昌平氏

長時間じっくりプレイできる力作や、アイディアを生かした短編作品など、作品それぞれのスタイルは多様でしたが、総じて、既存のゲームに対して「こうだったらもっと面白いのに!」「私ならこう作るのに!」という創意工夫と熱い思いをビシビシ感じます。そして、RPGツクールフェスの機能を惜しみなく活用していますね。
ドラマチックな展開を見せる作品が多く、プレイしていて何度も胸が熱くなりました。愛と勇気、そして仲間を思いやる気持ち。パーティー編成RPGの醍醐味ですね。たまらず泣いてしまった作品がいくつもありました。
僕の涙を搾り取った2大タイトルが、「残酷で優しいこの世界で」と「ホワイトアウト」です。
「残酷で~」は、キャラクター・世界・バランスが、舌を巻くほど精緻に作りこまれており、言葉の選び方やユーモアセンスも巧み。オープニングからエンディングまで一分の隙もなく面白い。
主人公が悪人ヅラの小悪党、というのは、大作ゲームではあまり見かけませんが、青年マンガでは珍しくありません。ある程度大人になると、清廉潔白美少年とかお耽美イケメンには、逆に感情移入しづらくなり、ピカレスクを求めるものなのです。
一見ひねくれているようで、実はまっすぐで優しい登場人物たち。クリアした後には、明日からも毎日を前向きに生きていこう、という気分になる。人にやさしくなれる。そうです、僕もこういうゲームがやりたかったんですよ。ありがとうKANON(作者)さん。
キャラが魅力的なので、コミカライズ向きの作品かもしれませんね。
「ホワイトアウト」は、「記憶」をテーマにした作品。ネタバレは避けますが、非常に中2ごころをくすぐる仕掛けがキャラクターに仕込まれており、感心しました。戦闘スタイルも新鮮でした。
キャラの裏側や、世界の姿などが明らかになっていくにつれて、どんどん面白くなっていきます。そして涙のエンディング。うっかりさん(作者)、僕はこのゲームをずっと記憶し続けるでしょう。
一篇の感動的な物語として成立しており、ノベライズに向いている作品ですね。

最終選考作品

「All or Nothig」 myuuki
「家庭用トイレのハナコさん」 パルソニック
「残酷で優しいこの世界で」 KANON
「人生げーむ★救世主版」 フォトショ職人
「~占札決闘~カードバトル」 wiwe
「天使の声―完全版―」 Shin
「ナイトメア・バスター」 ワイズ
「ホワイトアウト」 うっかりさん
「元魔王の逆襲」 vlprpg
「勇者と夜魔の物語」 いぬマッサン
「ワタシはネコである」 MTK☆
(順不同)

最後に

受賞された皆さま、おめでとうございました。
受賞された皆さまには6月22日以降、ソフト上でご連絡させていただきます。
RPGツクールフェス内にあります「通信」を選択し、インターネットにつないでいただくとお知らせが届いているかと思いますので、忘れずにご確認ください。

また今回の作品募集にご応募いただいた皆様、プレイしていただいた皆様にもお礼申し上げます。
受賞された6作品は「通信」→「コンテスト会場」→「結果発表」からダウンロードしていただけます。
引き続き、RPGツクールフェスでのゲーム作成や全国のユーザーの作ったゲームをお楽しみください。